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- ★★★ Excellent!!!夏の虫たちへ注ぐ視線の優しさ
第1話の「夏の虫」5首に、特に心惹かれました。
ミミズ、ダンゴムシ、といったメジャーな虫から、
外来種の蛾・キオビエダシャクといったマイナーな虫まで、
それぞれの虫へ注ぐ作者の視線の優しさが、
命の尊さを伴いながら詠まれています。
3首目。
鉢のふちメダカの餌食うダンゴムシたまに水ぽちゃ泳げるのかキミ
メダカのエサを狙って、
一心に鉢のふちを行くダンゴムシ。
しかし、たまに鉢の水の中へ落ちてしまうものもいて、
その愛らしい姿が愛情あふれる語り口で描かれていて、
とても魅力的な1首です。
この炎暑を生きる私たち人間と同じ生き物として、
虫たちの生態を繊細に描写した、
小さな生命へのま…続きを読む - ★★★ Excellent!!!蝉に蜂、メダカにミミズ、ダンゴムシ。夏のいのちに気おされる庭
夏真っ盛り。
庭では朝早くから蝉が大合唱し、メダカの鉢のふちをダンゴムシが歩いては足を滑らせる。アシナガバチや外来種の蛾もさかんに繁殖する。
もちろん、動物だけではない。ゴーヤは隣の庭に収まり切らず我が庭に侵入してくる。ブルーベリーは灌木の根元に豊かな実りをこぼし、カノコユリは鮮やかに咲き誇る。
すべての生き物を潤す雨も、昨今はゲリラ豪雨と呼ばれるくらい猛烈な勢いを得た。全てを押し流すほどの猛々しい雨にも、夏の生き物たちは負けない。からりと雨が上がれば、ふたたび木々は輝き、虫は葉裏からはい出し、命の饗宴を再開する。
その傍らで、乾燥イシクラゲや干ミミズが水を得てぬらぬらとした輝きを取…続きを読む - ★★★ Excellent!!!生命力に溢れまくる季節。だからこそ、な情緒がいっぱい
夏、という季節には色々な側面が存在する。本作で詠まれている風景の数々から、そんな事実を改めて感じさせられます。
夏と言えば、とにかく「生命力」に溢れる季節。
ギラギラとした太陽の下で向日葵が咲きほこったり、蝉たちが大音量で鳴いたり。
爽やかな側面もあれば、同時に「生命」の過剰さに苛まれて色々と苦労させられる部分も。
植物も虫も、思わぬところで思わぬ成長をする。気持ちの問題だけじゃなく、かなり厄介な事態を引き起こす事態も。
そんな夏ならではの手間暇だったり、夏の時にしか見られない生き物の情緒だったり。そうした「生活感」と地続きになった夏の風景は、また格別な味わいがありました。…続きを読む