生命力に溢れまくる季節。だからこそ、な情緒がいっぱい
- ★★★ Excellent!!!
夏、という季節には色々な側面が存在する。本作で詠まれている風景の数々から、そんな事実を改めて感じさせられます。
夏と言えば、とにかく「生命力」に溢れる季節。
ギラギラとした太陽の下で向日葵が咲きほこったり、蝉たちが大音量で鳴いたり。
爽やかな側面もあれば、同時に「生命」の過剰さに苛まれて色々と苦労させられる部分も。
植物も虫も、思わぬところで思わぬ成長をする。気持ちの問題だけじゃなく、かなり厄介な事態を引き起こす事態も。
そんな夏ならではの手間暇だったり、夏の時にしか見られない生き物の情緒だったり。そうした「生活感」と地続きになった夏の風景は、また格別な味わいがありました。
やっぱり、夏という季節は特別。厄介なのも含めて、「そこにしかない」何かをいっぱい体感することになる。
そんな夏の情緒をふんだんに味わえる短歌集でした。