生命力に溢れまくる季節。だからこそ、な情緒がいっぱい

 夏、という季節には色々な側面が存在する。本作で詠まれている風景の数々から、そんな事実を改めて感じさせられます。

 夏と言えば、とにかく「生命力」に溢れる季節。
 ギラギラとした太陽の下で向日葵が咲きほこったり、蝉たちが大音量で鳴いたり。

 爽やかな側面もあれば、同時に「生命」の過剰さに苛まれて色々と苦労させられる部分も。
 植物も虫も、思わぬところで思わぬ成長をする。気持ちの問題だけじゃなく、かなり厄介な事態を引き起こす事態も。

 そんな夏ならではの手間暇だったり、夏の時にしか見られない生き物の情緒だったり。そうした「生活感」と地続きになった夏の風景は、また格別な味わいがありました。

 やっぱり、夏という季節は特別。厄介なのも含めて、「そこにしかない」何かをいっぱい体感することになる。

 そんな夏の情緒をふんだんに味わえる短歌集でした。

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