概要
あの日の約束を、ビィはずっと信じてる。――何があっても。
兄は約束してくれた。両親を亡くした冬のあの日、ビィをずっと守ってくれると。
――それにしたって、王宮の騎士を辞めてくることはないのになぁ。
今日もビィは魔導師協会の任務で足を引っ張り、罵声を浴びる。
「お前の取り柄は有能な兄貴が付いてくることくらいだな!」
――そのとおりだ、僕の取り柄は兄が付いてくることくら……くらい……?
「訂正してください! 完全無欠の兄が付いてくることは最上級の取り柄です!!」
いつものように兄と仕事を終えて帰ってくると、王都から招かれざる伝言係(使いっ走り)がやってきた。
「あいかわらず仲のよろしいことで。――国からの特務です。二年前の|凍てつく凶霧《フロスト・タイド》の討ち漏らし……残党の後始末ですよ」
――もう、兄さんに危険なことはさせた
――それにしたって、王宮の騎士を辞めてくることはないのになぁ。
今日もビィは魔導師協会の任務で足を引っ張り、罵声を浴びる。
「お前の取り柄は有能な兄貴が付いてくることくらいだな!」
――そのとおりだ、僕の取り柄は兄が付いてくることくら……くらい……?
「訂正してください! 完全無欠の兄が付いてくることは最上級の取り柄です!!」
いつものように兄と仕事を終えて帰ってくると、王都から招かれざる伝言係(使いっ走り)がやってきた。
「あいかわらず仲のよろしいことで。――国からの特務です。二年前の|凍てつく凶霧《フロスト・タイド》の討ち漏らし……残党の後始末ですよ」
――もう、兄さんに危険なことはさせた