概要
でも、人は助けたい。
そんな面倒くさいバンパイア医師・オリバーと、まっすぐすぎる助手・バート。
「バンパイア? 無害ですよ。ほぼ。」
あっさり受け入れられ、絆されてしまったその日から、二人は怪事件と秘密結社を追うことになる。
煤煙と霧のヴィクトリア朝ロンドン風都市で始まる、吸血鬼×ミステリー×BL。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!霧の蔓延る町の中で、美しき吸血鬼はただひとつの太陽に手をのばす。
吸血鬼はその作者様の解釈により色々な吸血鬼が生み出されるので、個人的に非常に好物でございます。
作者様の綴る文章だけではなく、何よりもこの相棒との関係性に注目すべく今回ナツガタリ応援も兼ねて推していきたいと思います!!
物語のはじまりの場所は霧の蔓延る町ロンドン。
ヨーロッパの美しい外観や貴族たちの描写がしつこすぎないように、読みやすく語られている。
不死の研究をする事件と吸血鬼が死んだときに出る灰。
この灰が人間の潜在能力を爆発させて狂わせてしまう事件が発生。
夜に活動する吸血鬼のクロフォード医師は診察の傍らにこの謎の事件を知り、もしやと事件の謎を追いかけはじめる。
もちろん何やら放って…続きを読む - ★★★ Excellent!!!魅惑の吸血鬼。煙に巻かれ、溶かされる。……ただし、その相棒以外の話。
硝煙と霧が覆う街。
隣り合わせの貧富。
それぞれの生き方を弁えていなければ、たちまち足元を掬われるような時代。
そんな街に似合いの美貌の吸血鬼。
彼は多くの伝承が語る通りの姿と特性を以て、この街で医師として生きている。
無論、彼らの食糧である「血」を手に入れるために。
長く生きる彼らにとって、
「人間の生」などというものは
興味の対象ぐらいの価値しか持たないのかもしれない。
けれども彼は、特別な「人間」を傍においている。
二人の出会いがどんなものなのか、
本編では語られない。
けれども奔放な吸血鬼に呆れながらも
翻弄されることのないその唯一の「人間」の相棒は
確実に吸血鬼を翻弄してい…続きを読む - ★★★ Excellent!!!その世界観に浸り、クロフォード医師に魅了される。
ガス灯が街を照らし、蒸気機関が煙を吐く産業革命時代。その丁寧に積み上げられた時代背景だけでも十分に惹き込まれるのですが、この作品の真の魅力は、主人公クロフォード医師という人物にあります。
美貌を持つ優れた医師でありながら、どこか飄々とした皮肉屋。
患者には容赦なく真実を告げる一方で、医療への探究心は誰よりも真摯です。その言動には常に人間臭さと謎が同居し、「もっと、彼のことを知りたい」とページをめくる手が止まりません。
そして、その魅力をより際立たせているのが、過度に感情を煽らない淡々とした文章です。静かな筆致ゆえに、登場人物の仕草や沈黙、何気ない一言が深く心に残ります。
まるで海外文学…続きを読む