概要
神の花嫁に選ばれた君を、私が奪い返す物語。
※全50話完結済/ハッピーエンド保証
※毎日21時30分更新です。
貧民街で暮らす糸紡ぎの娘リディには、誰にも言えない秘密の幸せがあった。
それは、男装で街を駆け回る子爵令嬢ルークとの時間。
「いつか必ず、僕がお前の王子様になってやる」
幼い日にそう誓ったルークは、身分の差など気にも留めず、裏窓から会いに来ては本を読み、髪を梳かれ、リディの手を握り続けた。
けれど、その穏やかな日常は突然終わりを告げる。
森の神「神鹿」に選ばれた証――『花痣』が、リディの身体に現れてしまう。
花痣は少しずつ彼女の身体を侵し、人としての記憶や感情を奪っていく。愛する人を傷つけたくない。
そう願ったリディは、想いを告げないまま姿を消した。
残されたのは、彼女が密かに綴っていた日記帳だけ。
※毎日21時30分更新です。
貧民街で暮らす糸紡ぎの娘リディには、誰にも言えない秘密の幸せがあった。
それは、男装で街を駆け回る子爵令嬢ルークとの時間。
「いつか必ず、僕がお前の王子様になってやる」
幼い日にそう誓ったルークは、身分の差など気にも留めず、裏窓から会いに来ては本を読み、髪を梳かれ、リディの手を握り続けた。
けれど、その穏やかな日常は突然終わりを告げる。
森の神「神鹿」に選ばれた証――『花痣』が、リディの身体に現れてしまう。
花痣は少しずつ彼女の身体を侵し、人としての記憶や感情を奪っていく。愛する人を傷つけたくない。
そう願ったリディは、想いを告げないまま姿を消した。
残されたのは、彼女が密かに綴っていた日記帳だけ。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!お伽噺に憧れていた少女達が紡ぐ、美しく繊細な自分達の物語
森の奥に住まう神・神鹿が身近に存在する、ある街。
社会の底辺で暮らし、子供たちに苛められ、糸を紡ぐ生活で指が変形してしまった少女。
貴族の次女として生まれ、婚姻の駒としか見られず、反発して少年の格好をしている少女。
二人とも、女性であるがゆえの抑圧を受けています。
けれど、二人の関係は、傷を舐めあったり同情で惹かれているわけではありません。
本作の魅力は、この少女達でしかあり得ない繊細な心のひだと関係性を、とても美しい五感描写で味わえるところです。
埃の舞う天井裏。やわらかい光の粒子。
太陽や泥の香り、膝枕で梳かれる絹の黒髪。
そこで紡がれる丁寧な描写の積み重ねで、二人だけの世界…続きを読む - ★★★ Excellent!!!僕がきみを助け出す。たとえすべてを敵に回そうとも。
百合コンテスト応援です。
しかしただの百合と思うなかれ。重厚なファンタジーと文学的描写力の強さに圧倒されます。
どっしりした世界観の中から始まるのは、王子様になりたい令嬢ルシエラと、貧民街で糸を紡ぐ少女リディ。
美しい容姿のルシエラは母親の「お人形」にする教育の賜物で見目麗しく成長するも、とうの本人は屋敷を抜け出して大好きなリディのところへお忍び。
本来互いの身分も違い、まして女性同士。何が始まるでも結ばれるでもない関係性の中で、二人は友情とも友愛とも言えぬ感情を高めていく。
特に祭りに神鹿のあざを隠して二人で楽しく二人の女性として過ごすシーンは胸が熱くなります。写真屋がいい仕事している…続きを読む