概要
ただ地球人だけが、三匹の猫によって宇宙の盲点に隠されていた。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!救済が与えられた時に人は何を想う? 様々な人間模様が繰り広げられる。
魂を削る思いで書かれているこの作品、このお話は失礼ながら、コンセプトはテーマアンソロジー、つまり次のお題で書かれた短編を集めた物だと思いました。
「宇宙において不幸は解決され、地球人だけが三匹の猫によって宇宙の盲点に隠されていた。そして地球人に救済が及んだ時、地球人、一人ひとりはどうするか?」
そこに人間個々人の物語が各種各様にある。物語は終わってもこのテーマは残るので、人間がいる限り、再び物語は幾つも紡いでいける。外側には猫と救済者というのがあって、それは物語を入れるための器である。これが私なりに思ったことです。
人間がいるから、物語は紡いでいける・・・。自分でこう書いて、私はアメリ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!人間の愛しい部分が詰まっている
たまらないです。
どうゆう時にこんなお話が思いつくんだろう…と本当に尊敬しました。
1話1話に平凡の中にある人間らしさ、人間臭さが詰まっていて、全てにどこか儚さがありました。
「愛しい部分」と表現しましたが若干皮肉も混じっています。「人間ってこうゆうところあるよな…」という感じも合わせてです。そこがたまらないです。
所々のユーモア溢れる会話も魅力的です。
空気感の表現も素敵で、登場人物の姿が鮮明に想像出来ました。あまりの人間臭に少し涙が出てしまうようなエピソードもあります。
大好きな作品となりました。
記憶を消してもう一回読みたいです。
私だったらどうするかな?
カヂルグミも大好…続きを読む - ★★★ Excellent!!!祈りになりかけたものを、拍手で済ませた
序幕の一文「宇宙では、病も老いも死も、貧困も争いも孤独も怒りも悲しみも、ずいぶん前から無害化できるものとして扱われていた」——この宣言だけで、この作品が只者ではないと分かる。
三匹の猫が地球を宇宙の盲点に隠していたという突飛な設定を、一切照れることなく寓話の文体で語りきる胆力が素晴らしい。「宇宙規模の救済が道に迷って遅れた」という間の抜けた理由、救済者ブラザー・カヂルグミの途方もない親切さと控えめさ、そして地球人がその善意を前に「自分たちが思っていたより、ずっと小さな存在だった」と気づく瞬間の描写——すべてが丁寧で、ユーモアと哀愁が絶妙なバランスで共存している。
「祈りになりかけたものを…続きを読む