概要
心優しい乙女は龍の加護持つ若者出逢う。それは悠久の時を超えた深い愛。
田舎の街道の峠にある甘味屋。そこに愛らしい娘が居た。両親の店を手伝って、幼い弟達の面倒をよく見る賢い娘だった。文字が読めない両親は、娘に名前を付けてやれなかった。ある日、店に立ち寄った役人から娘は名前を授かる。『香和』と名付けられた娘。その名は彼女が望んだ響きであったが、図らずも名付け親となった役人は、後に彼女を支える存在となる。店の借金が重くのしかかり、母は売られて行った。街道の先が豪雨で崩れ、客足が途絶えた。その崩れた街道の調査に赴いた一行に、甘味屋の主人は、今日で店を閉じる事を告げ、最後の饅頭を振舞った。峠の先の空き家に泊まるようにと教えて、店を畳んだ。この調査人の中に、香和の運命の相手となる若者が居る事は、まだ誰も知らない。翌朝、父親は山の仕事に就くと言って家を後にする。父親が留守に
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