行先のない列車に揺られる、ただそれだけの作品でも読み終えたとき、何かが残ります。解放されたはずなのに追われている時間が余っているのに、足りなかった頃の方が満ちていたその感覚を、この作品は静かに、丁寧に置いていきます。余韻のある短編を探している人に
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