概要
弾いたからって、別に私が変になるわけじゃないし。
1979年3月、福岡県の高校で起きた「卒業式君が代ジャズ演奏」分限免職事件、および「障害児」学校教員から聞いた実話をもとに一気に書き上げました。
自主企画(「和歌の本棚」海月^2様企画)参加作品。
自主企画(「和歌の本棚」海月^2様企画)参加作品。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!【ユキナ★4】卒業式、君が代、教師の葛藤――静かに心を揺さぶる一作
📖 『君が代変想曲』 ネタバレなしレビュー(中辛)📖
卒業式という学校にとって特別な瞬間。そこに流れるはずの「君が代」が、思わぬ波紋を呼ぶ――。
『君が代変想曲』は、音楽教師・内藤律の視点を通して、式典の「決められた空気」と、個人の「音楽への想い」が交錯する、静かながらも強烈なドラマを描いている。
本作の魅力は、淡々とした日常描写の中にある緊張感。学校という組織の中で、教師たちが抱えるジレンマや、規則のもとに縛られながらも、どこか心の奥底で揺れる感情が、抑えた筆致でありながらリアルに伝わってくる。
音楽は個人の表現であるはずなのに、卒業式という場では「厳粛であること」が求…続きを読む - ★★★ Excellent!!!なるほどです
タイトルから読む前は身構えたのだけど、何度も笑いながら読みました。
私は大阪に住んでいるのと、元々そういう話題を面白がる人間なので、特に君が代についてのあれこれは関心があります。
傍観者なりにある程度詳しい私が読む限り、この物語の趣旨は君が代にまつわる問題に対する主張や整理や解決ではなく、実際がありあり書かれています。なのでまずあまり構えずに読んでください。
組織として、国民として、思想信条として、色んな人がそれぞれの立場で1人に背負わせて結果が悪いとあーだこーだと言ってる。
この話は単に君が代をどうするのか?を超えて我々が関わるすべての問題についてどう対処するのか?を考えさせてくれ…続きを読む