概要
彼が見つけた次の仕事は、辺境のスカンニーナ村にある教会の聖歌隊で音楽監督を務めることだった。
しかしその教会は幽霊が出ると噂があり、前任者もその前も、早々に逃げ出していたことが分かる。
だがルドヴィーコは、この教会の音楽監督として名を馳せ、領主に認めてもらい、音楽家としてのキャリアを立て直したい――幽霊ごときで逃げ帰るわけにはいかないのだ。
とはいえ、教会の聖歌隊では、ソプラノ・ソリストであるカストラート(去勢歌手)、エミーリオ・ヴァネッリが幅を利かせていた。
長い間音楽監督が不在のため、聖歌隊員に人望の厚いエミーリオが、リーダーシップをとっていたのだ。
エ
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中世ヨーロッパの風を感じる洋風ファンタジー。
公国の宮廷楽長を目指していたルドヴィーコ(ルド)は、ライバルに負けて全てを失くし、辺境の教会で聖歌隊の音楽監督をすることになる。
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絶対に返り咲き、音楽家としてのキャリアを立て直す!
その決意は、音楽への熱い想いと自分の音楽性への自信から来るものなのですが、とにかく周りと噛み合わずに、度々空回りしてしまいます。
こういうのは大概どこかで鼻ポキになるぞ…、と心配する読者を他所に、彼はとにかく折れない!
本当…続きを読む - ★★★ Excellent!!!音楽を通じた熱い〝相棒〟物語。おすすめですよ!
1730年代のイタリアを想定した世界。
主人公、ルドヴィーゴは、32歳の大人の男性。
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新進気鋭の才能が公国では理解されず、宮廷楽長の席を争って負けてしまう。
行き場をなくしたルドヴィーゴは、すごすご、田舎の村の聖歌隊の音楽監督として赴任する。
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彼は、田舎の村の聖歌隊の中心になっていて、和を乱そうとするルドヴィーゴと衝突をする。
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