冒頭からその語りに引き込まれました。作中資料が独特の恐怖感を与えるのは、そこにたしかなリアリティが付与されているからこそ。なにより読みながらゾクゾクする要因は、作者様の語りの巧さによるものだとハッと気づき、その秀逸さもある意味で恐怖的でした。フィクションとノンフィクションの垣根がぼんやりとなり、この作品がもたらす真実とは読みながら感じるこの胸の震えなのではないかと、ふと感じたものです。ゾッとする楽しさは、読書におけるスパイス。作品が持つ不気味な空気がもたらす刺激は、知の楽しみを教えてくれます。
モキュメンタリーホラーならではの、ノンフィクションをフィクションだと感じさせる強い言葉に呑まれた。次、次…と駆り立てられる様に続きを読み進めました。繰り返される言葉がノンフィクションとフィクションの、正に虚空の狭間。…あれは本当に安全なのですか?
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(283文字)
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