概要
可惜夜の月光ひらりひらりかな
俳句・季節の二十句
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- ★★★ Excellent!!!秋を感じる連作
秋の連作、とても素敵です。
秋の静かな朝、駅舎から見える転車台の風景が切り取られ、孤独感とともに風の流れが感じられた後に、弓を引く子どもや、色づく木々が喜びに満ちた情景として登場してきて、秋の美しさが映像として流れてくるようです。また少し暑い日々が続いてはいるものの、確実に秋が来たことを感じさせられた気持ちになりました。
白式部の歌では光と影の対比を通じて、秋の透き通った空気を表現し、ドッグランの描写は現代的な風景に秋を重ねるあたり、ものすごく巧みだなと思ってしまうのです。(不遜な言い方、ごめんなさい。)
秋という季節が持つ儚さや寂しさ、しかしそれでも豊かな自然や人々の営みが感じられ…続きを読む