ひとりの女が背負ってしまったあまりにも深く重い人生です。

「この〇〇だけがなければ、いい人なのよ。いい男なのよ。愛してるの!」

あ、それ、結局トータルでダメな人です。(〇〇には、それぞれ好きな言葉を)その欠点はすべての美徳をだいなしにするのです。

と、そこまでは、日常であるお話ですが、この主人公は、そこが元で、人生を踏み外してしまいました。
苦節二十五年。少し昔の時代、真に迫る短編小説です。
女心って複雑ですね。とても短編とは思えない深く作り込まれた素晴らしい作品です。

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