奇妙な因習に潜む真実とは?

 ホラー短編の書き手、仁木一青さんの最新作です。
 故郷の街に帰ってきた、女性の保育士の主人公。

 保育園で行われる奇妙な慣習に、ちょっとだけだけど、戸惑います。
 子供たちが家からお皿を持ち寄って、滑り台の上から放り投げて割るんです。
 
 なんかちょっと勿体なくない?
 勿体なくないんです。そこがいいんです。高いお皿ほど効果が高いんです。

 その理由はね、ふふ、あなたが一番知ってるはずなのに、忘れちゃったの?

 ライトに見せて、最後に明かされる気味の悪い真実。

 背中がうすら寒くなるホラーの好編。
 おすすめです。
 

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