風狂神ロングライトの転生

心に深い傷を負いながら、６２歳まで生きた鎌倉時代初期の鴨長明。
彼は極楽往生に失敗し、なぜか異世界に神として転生した。
異世界で彼はひたすら強くなろうとする。弱いから大事な人を守れなかった。それが彼にはトラウマになっている。しかしもう守るべき人などこの世にはいない。風狂とはそういう意味だ。目的はないのに、何かにひたすらになる。何かを達成することなどない。ただ虚しい。それでいいのだよと、風狂神ロングライトは呟く。