十二月二十九日(モラ逃げ一二八目)、霜焼けの足で
今日でモラ逃げ一二八日目だ。ポソンを履いていたにも関わらず足が霜焼けになった(色々調べたが水虫ではなく霜焼けのようだ)。
横浜では有り得なかった。
やはり福島の冬は寒い。
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ブリジット・バルドーが亡くなった。九一歳。
年齢的にはもう驚くような話ではないが、どうも年の瀬に入って女性著名人の訃報が続いているのが気に掛かる。
拙作の「Nous」(私の悪い癖で停滞中です)でも若い頃の彼女をモデルにしたマリアンヌ・モローというキャラクターを出した。
なお、ヴァディムを「ヴァヴァ」と呼び、また彼の方でも自分の小説のヒロイン名である「ソフィー」というニックネームで彼女を呼んでいたのは実際のロジェ・ヴァディムの自伝の通りである。
バルドーの演技については「世にも怪奇な物語」の「影を殺した男」でアラン・ドロンから陥れられて鞭打たれる貴婦人くらいしか観たことはない。
だが、女豹じみた吊り気味の大きな瞳に肉感的な厚い唇など一度観たら忘れられない顔だ。
モンローの顔はいつも柔らかく微笑んでいる風だが、バルドーの顔はどこか挑発的に目を見開いている雰囲気がある。
率直に言って、BBというと胸よりもスタイルよりもまずあの風貌が強烈過ぎて、若い頃の姿を実際に目にしたら「綺麗」とか「セクシー」というよりまず「人間離れしている」といった印象になるのではないかと思う。
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午後に次女と散歩して近くの書店に寄った。
この子はやはり角川つばさ文庫の「星のカービィ」シリーズが好きなようだ。
それはそれとして
「雑誌を一冊買えばおまけでこちらの古い雑誌の付録を無料でプレゼントします」
というコーナーには驚いた。
もはや古い(といっても今年の六月号などだが)雑誌の付録は雑誌本体とは切り離されて扱うことまで一般書店のサービスとして許されているのだ。
これは私が今の次女くらいの頃には考えられなかったことだ。
自分が生きている四十数年の間でも商業的な慣習や常識は大きく変化している。
書店を出た後はまた少し歩いてクレープ屋さんで私はモンブラン、次女はティラミスのクレープを食べた。
もし長女がいたらどのクレープを食べたいと言うだろうか。
モラハラ離婚日記 吾妻栄子 @gaoqiao412
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