概要
混迷する大正を駆け抜けた男達の、熱く危険な生き様を見よ。
文明開化の熱狂に揉まれる帝都東京・銀座。
華やかな白いビルヂングの裏には、しかし今なお"獣"の気配が満ちている……。
欲が渦巻く場所には情念が積もる。積もった情念は鬼と成る。鬼と成ったなら斬ってやるより他にない。
骨董屋『がらん堂』亭主を名乗る、美貌の暴君・蛇川真純。
彼を中心に繰り広げられる、怪奇 × 頭脳 × 暴力の和製ハードボイルドアクション怪奇譚。
華やかな白いビルヂングの裏には、しかし今なお"獣"の気配が満ちている……。
欲が渦巻く場所には情念が積もる。積もった情念は鬼と成る。鬼と成ったなら斬ってやるより他にない。
骨董屋『がらん堂』亭主を名乗る、美貌の暴君・蛇川真純。
彼を中心に繰り広げられる、怪奇 × 頭脳 × 暴力の和製ハードボイルドアクション怪奇譚。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!本格キャラ文芸をお探しのあなた、ここにあります。
時代は大正、舞台は銀座。
美しい骨董屋の主人と、美しい大女(女装したイケメン)が怪異に挑む王道サスペンス。
鬼の噂、血生臭い連続殺人、謎…まるでミステリー小説を読んでいるような重厚な怪異譚となってます。そして時代背景も細かにストーリーに組み込まれ、時代小説好きの方にもぐっさり刺さる仕様になってます。
とにかくキャラクターが大好きすぎて。彼らの会話劇だけでも満足できます。骨董屋の蛇川の暴君っぷりと、彼を支える女装イケメンの吾妻のコンビは息ぴったりで、まさに探偵とワトソン役のような雰囲気が漂いとっても魅力的です。読者の皆様におかれましては、特にこの吾妻の正体についてぜひ第一話を読んで知っていた…続きを読む - ★★★ Excellent!!!銀座の外れ、異界めいた骨董屋で始まる奇妙な邂逅
<一を読んでのレビューです>
最初の一文「道を間違えたのだと思った。」からもう、読者は物語の外へ押し出される。文明開化のざわめきから一転して、仄暗い部屋に足を踏み入れた瞬間の空気の濃さ。子猿の剥製や、乾いた指、刺さったままの短槍といった品々の並びは、説明を超えてただ「場」を立ち上げてしまう。
圧巻なのは、本棚の描写だろう。高天井まで書籍が詰め込まれ、「夥しいまでの思索の跡」とまで言い切られる一節は、単なる蔵書の存在感を超え、本棚そのものを人格のように感じさせる。読んでいて、重しのような圧力が確かに胸に乗ってくる。
そして、蛇川という人物の登場で一気に景色が変わる。紫壇の机に足を投げ出す…続きを読む