公女と奴隷少女の異世界綺譚〜過去の痛みが力になる世界で、公女が13歳の誕生日に買った奴隷少女が最強すぎた〜

月天王国とサンザ帝国に挟まれ、厳しい外交政策により生き延びる煌明公国。公国の民が重税と貧困に苦しむ中、公室一族に生まれた公子と公女の異母兄妹は、後継者候補として互いを牽制しつつ、奴隷の鍛錬に勤しむ――。

公女が13歳の誕生日に買った奴隷少女セナは、華奢でいかにも貧弱そうな外見。だが、この奴隷少女に公女は自分と公国の未来を任せようとしていた。

誰もが命のやりとりを日常とする、死と隣り合わせの世界。13歳の公女と17歳の奴隷少女は、《過去の苦痛が力になる》という特殊な武器〈血涙杖〉を手に、綱渡りの人生を歩いていく――。