幽霊に呪われた学園にて、生徒たちは狂い踊る

本作は、ホラーでもありミステリー。
群像劇です。あらゆる思惑が交錯して、不可解な事件が巻き起こります。

いじめで自殺した幽霊が出るというウワサの学校が舞台で、いじめは隠蔽されています。学校も警察も知らんぷり。
ところが双子の妹が転校してきて、詩を詠み上げていくのです。
姉の死を忘れさせないために。生前の姉が書いた詩を。

学校では、生徒たちが謎の体調不良に陥ります。
ヒエラルキーの頂点グループも、次々と学校を欠席します。
これは呪いか? はたまた毒か?

ヒロインの陽葵の弟とも、テスト前だというのに、家にも帰っていない状態。学校でも姿を見ていない。

奇怪です。詠み上げられる詩は妖しく美しく、物語を赤く彩ります。
登場人物にも深みがあり、それぞれの事情を抱えています。
読みはじめたら、雰囲気にのまれること間違いなし。呪いの真相が気になります。
群像劇が好きならオススメです。一読を!

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