命の深みに触れる
- ★★★ Excellent!!!
無い、持たない、流れず、などなど。
否定形をこんなに上手く使える手腕に、
瞠目しました。
それと同時に、否定形を多用することで、
独自の奥深い世界観を獲得しています。
本作のテーマは命でしょうか。
世界の深みに触れる短歌は、
すなわち命の深みに触れる短歌になるのです。
心にズシンと響く、お勧め短歌集です。
推し短歌2首。
水の舟揺られる小さな灯(ともしび)ようまれぬままの春を抱いて
あの頃の母は居ないと気づいた日めくれた布団直す手は無い