短歌一つ一つが、「紫」にまつわる様々な景色を封じ込めたハーバリウムのようでした。読み手をつかむ引力の強さ、世界観の完成度、技巧に裏打ちされた心地よさ、それら全てで丁寧に包まれた声にならない言葉。並々ならぬ才能を感じます。
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