勇者の遺言は労務日誌 ～俺は誰のために戦った？～

「討伐ログは5分以内に提出せよ。命より“進捗”が優先される世界で、勇者は今日も剣を振るう。」
異世界に転生した白河 蓮は、魔王を倒す勇者として召喚された――はずだった。
だが彼に課されたのは、激務と労務日誌の記入。任務ごとに求められる報告、進捗管理、上層部からの監視……
そして、過労により蓮は戦いの途中で命を落とす。
後任として送り込まれた新たな勇者・ソウジは、記録されなかった蓮の本音と出会い、問い始める。

――俺は、誰のために戦っているんだ？

これは、記録されなかった勇者たちの、生きた証の物語。

全ての労働者型異世界転生に、終止符を。