に誘われてみれば、そこにあるのは〇〇感。〇〇に入るのは、人によっては【浮遊】人によっては【寂寥】……。感じ方は人それぞれ。連作短歌で描かれているのはそんなファンタジー、あるいはそれの裏返し。31音の詩の広がりはいつだって無限。
浮遊都市への旅路と、それからのことを描いた色鮮やかな短歌の連作。マチュピチュという意味ではなく空高く浮かんでいる都市ということで、行き帰りの手段も、観光名所や名物も、帰ってきてから感じられる日常も想像を超えたファンタジーで楽しい。
爆笑した!! 只々爆笑した!! 短歌でここまで爆笑できるの…… 凄げぇの!!
短歌の形を借りて紡がれた、童話というかジュブナイルなSFというか……。こういう短歌もあっていいのかと驚きました。で。どの歌も、知っている景色だなと思ったんです。こういう所、行ったことある。あれは秘密の場所だったのに、こんなふうに紹介してしまっていいのかな?……終わり近くで謎は解けました。そうか、あそこは……。悲しみ。郷愁。今そんなものに押しつぶされかけています。でもご心配なく。タイトルにもありますから。「跡地再開発」ってね。
残念ながら私は行けませんでしたが、この短歌10句で在りし日の記憶に思いをはせることができました。
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