概要
この世の終わり、あるいは始まり。
僕、飯田太朗の元にある言語学者がやってくる。
いわく「どうしても理解できな奇妙なひらがながあるのだが……」
とのこと。詳しく話を聴いてみると……?
いわく「どうしても理解できな奇妙なひらがながあるのだが……」
とのこと。詳しく話を聴いてみると……?
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!読めば始まる「ン」のイップス
学生の時読んだ、「イップスの作り方」という本で見たことがある。
「呼吸と、瞬きを、以下に指定する一定のリズムで続けてみてください」
それに従うと、瞬きも呼吸も難しくなっていき、下手をすれば両方とも困難になるらしい。
今まで惰性でやってきたことを、意識してやっていくと、途端に「苦手なのではないか」と意識し出す。そして本当に苦手になってしまう。
確かそんなロジックだった。
ここに書かれているのは、「ん」についての非常に興味深い考察達だ。
そして、作家先生が全力で我々をこの、「ん」のイップスに陥れようとしているのがものすごく伝わってくる! 恐ろしい物語だ。
少なくとも、「ん」について、未…続きを読む - ★★★ Excellent!!!唯一無二な手触りを持つ、「ん」の文字を巡る異色のミステリー!
世界観から文体から、とにかく楽しい作品でした。
平仮名の「ん」というものの奇妙さが気になってしまい、精神的に不安定になってしまった男。
「ん」で終わる単語が出てくると、それが心を苛む。そうでない単語が出てきた時も、自然と「しりとり」が始まって「ん」で終わる単語に行きつくようになってしまう。
「ん」という文字は一体なんなのか。
たしかに改めて言われると、これは本当に奇妙な話だな、と思わされます。「平仮名は五十音」と言われるけれど、普段は五十個使っていないものでもあります。
この文字は、何かまずいものなのではないか。そういう「何気ない文字」が心を苛んでくるというのが本作の特徴で…続きを読む