ある初心者作家の悲劇

めちゃくちゃ面白かったです。
いわゆる「小説投稿サイトをメタったコメディ」とでも言えばいいのでしょうか。
明るくポップな文体でスルスル読めて、自然とクスッと笑ってしまう魅力があります。

「売れている作家さんも、もしかしたら……？」なんて余計な想像までしてしまう作品でした。

それと、『暗黒巨星ベガ』さんのような作品は、個人的にとても好きです！



そして最後に――レビュータイトルにも書きましたが、お返しは本当に大丈夫です（笑）

三話という短さなのに、とんでもなく濃密で面白い作品でした！
新人作家・芽吹さんの不器用な奮闘、人気作家イルさんの裏にある本音、そして“暗黒巨星ベガ”という存在が生まれていく流れが、笑いながらも妙に胸に刺さります。

読者から見ればギャグなのに、創作者なら「わかる！」と叫びたくなるポイントが随所にあり、テンポの良さも抜群。
特にラストの「暗黒巨星ベガだ。」の一行は、すべてをひっくり返す最高のオチでした。

創作の苦悩と喜びが詰まった、とびきり愛おしい短編です。
三話でここまで魅せてくれるの、素直にすごいです！

3話完結でスッキリ読めるのに、なんだか重量を感じるのは、ベガの悪い意味で重厚な文章のせいだと思う(笑)

この作品にレビューをすることで自分もこの中の一部になっているかのような錯覚に陥りました！とても面白い小説体験ができました！
面白かったですありがとうございました！！

カクヨムって、コメントを寄せ合ったり、レビューを書いたり、そういう交流が楽しいですよね。
これは、某「よみかき」というサイトで起こる、私たちがよく体験する？物語。
最終話に寄せられた尋常でないコメント数からも察せられるとおり、カクヨムピープルにはバカウケの、あるあるストーリーです。
そして、最後の一行で意外な真相がわかるカタルシス。さあ、読まずにいられますか❓

主人公青葉芽吹は小説投稿サイト「ヨミカキ」でミステリー小説を投稿しますがPV伸びません。
しかし、ある時、人気ミステリー作家の有田イルがレビューを投稿し、さらには暗黒巨星ベガなる作家もレビューをしてくれた。
お礼に自分も読みに行かないとと暗黒巨星ベガの作品を読んでみると、あまりの癖強文章に読むの断念。
このあたりの下り、もう本当に「あるある！」って叫んでしまいます。
別に☆の付け合いじゃないけど、応援されたり、☆もらったり、ましてやコメントレビューもらったら相手の作品も読みに行くじゃ無いですか。
でも、読んでみたら、あまりにも自分の趣味と合ってないとか、読みづらいとか、いろいろあって断念………続きを読む

振れ幅の大きい、変な作家たち。なんだか引き付けられます。
カクヨムにもいそうで、いなそうで……そういう想像をしながら読むのも想定されている楽しみなんだと思います。

三話完結、ノリがよくて勢いで読んでしまいました。

web小説初心者の青葉芽吹を巡る、
妙にリアルな短編コメディです。

日々、web小説を投稿している私達としては、
どこか身につまされるところもあり、
同時に笑わされるところでもあります。

人の縁とは合縁奇縁。
ひょっとしたら、この小説のオチのような出来事が、
実際にないとも言い切れませんね。

一体、どんな出来事だったのか、
それは是非、皆様の目でご確認下さい。

　小説投稿サイト「よみかき」で本格ミステリーを投稿し始めた青葉芽吹。彼女が投稿した小説は誰にも読んでもらえないまま大量の他作に埋もれていって――。

　誰もが経験する投稿初心者時代がとてもリアルに描かれます。カクヨムの書き手であればきっと「あるある～」と思えることでしょう。

　この手のお話ではPV0の絶望みたいなものが必要以上に強調されることが多い気がしますが、本作では芽吹自身が「自作を読んでほしくて星レビューしてるとは思われたくないなぁ」など「譲れないこだわり」を持っています。彼女がそういう芯の強いキャラであるおかげで、悲愴感や焦燥感が前面に出ているわけではなく、その点も好感度が高かった…続きを読む

作者さんの言葉あそびが楽しいです。
「お！これは」と心をくすぐられるものから思わず吹き出してしまうものまで多種多様。
それだけでも楽しいのですが、ストーリーも読みごたえありです。
投稿サイト初心者である主人公の苦悩、そして成功者ならではの苦悩。
現実は理想から遠く離れてしまうこともありますね。
それでも書くことの楽しさは忘れずにいたい、そう思わせてくれるお話です。
全編通して軽やかなタッチで進む、とても面白いストーリーでした！

主人公・芽吹とイルとベガの三者？で綴られるWEB小説のリアルなあるある小噺。
芽吹にとって書籍化作家の有田イルは雲の上の存在でした。ある日のこと、そんな凄腕作家から自分の作品に簡潔なレビューが届きます。
跳ねるPV、ランキング上昇。テンションはもちろん上々⤴︎⤴︎です。

はい、ここまではいいです。

しかし、今度は暗黒巨星ベガという不思議なペンネームから超長文のおすすめレビューが届きます。さっきの有田イルとは対照的な印象。コレは何だ？

読み返しにレビューを試みようとする芽吹。ベガのクセの強い作風に苦戦しつつ客観的にクスッとしながらも読者代表として皆さんを巻き込んでいく楽しさが堪りません。…続きを読む