プロッターorパンツァー？(質問系自主企画回答集)

01、プロッターかパンツァーか？（尾岡れき@猫部様自主企画）

自主企画「あなたはプロッター？　パンツァー？　それともおぱんつ履いてるか教えてもらって良いですか？」に参加しました！

自主企画ページはこちら。

https://kakuyomu.jp/user_events/16818622174368233488

【Q１】

あなたはプロッター（緻密設定派）？　パンツァー（感覚執筆派？）　それともおぱんつ履いてる（どちらでもない）か教えてもらって良いですか？

【A】

ストーリーに関してはプロッターです！

でも・・・キャラに関してはパンツァーかもしれません。

【Q２】

あなたが書き始める前に準備すること（プロット作成等）教えてください。

【A】

まず準備段階として、

・主人公が抱える問題の掘り下げ

・テーマに関する考察

を行う。

次に、

「クライマックス→終わり方→始まり方」をざっと考える。

その後、

①ログラインを書いてみる

↓

②三幕構成に分けてみる（この段階で中間点（ミッドポイント）も考える）

↓

③15のビートに分けてみる（ブレイク・スナイダー氏が提唱しているBS2方式）

↓

④スプレッドシートでハコガキを作る。

　自分の場合は、箱の数＋αがカクヨムでの話数になります。

↓

⑤ハコガキを作成しながら、適宜ドキュメントに戻って、15に分けたビート下にシーンごとの下書きを行う。

①～③と⑤はグーグルドキュメントで作成。

あらかじめ、手順を見出しの状態で書きこんだテンプレートをグーグルドキュメントで用意してあります。

この自作テンプレートを新作用にコピーして、書き込んで使います。

また、この過程で必ず「時系列」を作成しています。

【Q３】

創作活動のなかでの赤っ恥体験を教えてください。

【A】

たくさんあったはずだけど思い出せません（汗

楽しかったことは記憶に残るけど、嫌だったことはするぅっと忘れる脳の構造を持っているため、仕方がない！

【Q４】

あなたの渾身の作品を教えてください。②の質問でどう準備したかも教えてください。

【A】

渾身かどうか分からないけれど、いつも渾身だと言える状態まで高めて出しているつもりなので、宣伝を兼ねて昨日完結した最新作を挙げます。

『仮想教室に降る雨は０と１～ＡＩに育てられた少女はプログラムされた愛しか知らない～』

https://kakuyomu.jp/works/16818622173471799092

近況ノートに、スプレッドシートで作成したボードと、ドキュメントで作成したプロット（最終段階）の一部を載せてみました。

https://kakuyomu.jp/users/Velvettino/news/16818622175423992405

ボードの⤴️や⤵️は主人公の気持ちの上がり下がりを示します。

💪VS⚫は対立や葛藤を示し、💪がWinner、⚫がLoserです。

ドキュメントのほうは殆ど本文に近い形になってますが、ハコガキしながら思いついたことをどんどん追加していくので、最終的にはこんな感じになってます。

プロットというより下書き状態まで作り込んで、本番用のドキュメントに貼り付け、下書きの文章を一文ずつ本文に置き換えていく書き方です。

下書きはどんどん本チャンの文章に書き変わり、最後の一行まで行く頃には下書きが消えているってぇ寸法。

でもセリフは下書きの段階でほとんど固まっていたりします。

たとえば『仮装教室～』における最後のシーンは・・・

【プロット（下書き）では】

ドローンポートの並ぶ屋上に出ると、陽射しがまぶしい。

「あつっ。雨なんか全然降りそうにないじゃん」

「まだまだ残暑ねえ」

ＶＲ空間にはない、不快なほどの暑さに眉をしかめつつ、ユイは思う。

私はいま、生きてるんだって。

【完成原稿では】

　ドローンポートの並ぶ屋上に出ると、真夏のような陽射しが降りそそいでいた。ユイは手のひらを額にかざして、真っ青な空を見上げる。

「雨なんか全然降りそうにないじゃん」

「まだまだ残暑ねえ」

　ＶＲにはない不快な暑さに眉をしかめながらも、ユイは確かに感じていた。

　――私は今、生きてるんだ。

ちなみに、ドキュメントで作成した原稿はダブル改行になっていないので、カクヨム投稿時にMeryというテキストエディタを使って、置換機能で改行を増やしています。

【Q５】

プロッに悩む子羊へ一言！

【A】

世の中にはプロットを必要としない人もたくさんいるので、自分にあったやり方を見つけるのが良いんでしょうねえ。

色々な教則本が出ているので、片っ端から試してみて、自分に合っている方法を探せばいいのかな、と思います。

【最後に・・・】

尾岡れき先生、大変興味深い自主企画を立ち上げていただき、ありがとうございます！

皆さんの回答を読んで、本当に皆さん千差万別なのだと感じました。

日頃なかなか見えない裏側が見えて、とても楽しかったです！