概要
不死の力を手にいれたぞ!→神「ただし、よくサボる」
銀月を背に、教会の十字架から華麗に舞い降り、そして――顔面から落ちた
――から始まる、世界最弱のその星の名は『ギグ・マーガ』――笑えない不死身の呪い。
十二歳の頃の、幼い少年だった俺が、神よりもらった、この能力。
それは、戦争が始まると真っ先に逃げ、戦後の勝利の祝いの宴にしれっと参加しているような星。
どんな傷を負おうと、たちまちに治る……が、痛い。
そしてとある場面になると、その星は途端にさぼり出す。
そんな俺が、他の星持ちたちと、生き残りをかけて戦わされる世界で、
「笑って戦う」ことだけを、武器に選んだ。
逃げてもよかった。泣いてもよかった。
それでも、笑って立ち続けたら――
それが、誰よりも強い証になる。
これは、世界最弱で、最強にバカな星持ちが、
銀糸を張りながら歩いた、ちょっとだけ英雄っぽい物語。
――から始まる、世界最弱のその星の名は『ギグ・マーガ』――笑えない不死身の呪い。
十二歳の頃の、幼い少年だった俺が、神よりもらった、この能力。
それは、戦争が始まると真っ先に逃げ、戦後の勝利の祝いの宴にしれっと参加しているような星。
どんな傷を負おうと、たちまちに治る……が、痛い。
そしてとある場面になると、その星は途端にさぼり出す。
そんな俺が、他の星持ちたちと、生き残りをかけて戦わされる世界で、
「笑って戦う」ことだけを、武器に選んだ。
逃げてもよかった。泣いてもよかった。
それでも、笑って立ち続けたら――
それが、誰よりも強い証になる。
これは、世界最弱で、最強にバカな星持ちが、
銀糸を張りながら歩いた、ちょっとだけ英雄っぽい物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!銀糸と星が織りなす痛快で不条理な英雄譚
<第一部 序章1『銀の十字架は地に堕ちる』を読んでのレビューです>
銀髪の少年シルバー・ヴィンセントが「ギグ・マーガの星」という宿命を背負い、理不尽な世界に抗っていくシーンから物語の幕が上がる。冒頭から塔の上に立つ主人公の姿が映し出され、そのまま銀糸の妙技や月光を背負った舞台装置のような演出が畳みかける。叙情的な静謐と、大胆なアクション、さらに自己ツッコミを交えたユーモアが同居し、緊張感と笑いが交互に訪れる構成になっているのが面白い。
個人的に印象的だったのは、
「……まさか今の一閃――俺、自分の足元を断罪……?」
という場面。英雄的な登場から一瞬で転落し、しかも自らの技で足元を断ち切っ…続きを読む