あとがき

この物語『リバース』は、ひとりの少女──美奈が、自らの“生まれ”と向き合う旅を通じて、「命とは何か」「家族とは何か」「自分自身を生きるとはどういうことか」を問い続ける物語として紡ぎました。


序盤では、“些細な違和感”から始まった疑問が、次第に大きな真実の扉を開き、中盤では科学と倫理の狭間に立たされ、終盤では、自らの存在を肯定するという選択に至ります。


クローン技術という重いテーマを扱いながらも、これは決して科学の物語ではなく、誰しもが心に抱える「私は私であっていいのか」という問いへの物語でした。


この作品の中で、美奈が何度も見つめた“風景”は、彼女がかつていた場所でもあり、これから向かう場所でもあります。


過去は、忘れるものではなく、携えるもの。

それをどう抱えて生きるか。


この物語が、読んでくださったあなたの“風景”の片隅に、静かに灯るひとしずくとなれば幸いです。


最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

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リバース トウシン @hairsalon

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