席替え

 窓際に座る貴女が輝いて見えるのは、太陽のせいか、私の心持ちのせいか。この数月の間考え続けていたけれど、結局わからず仕舞い。

 貴女の隣も今日が最後。席に戻りながら手中のくじの番号を見る。

「ね、また隣」

 後ろから貴女の声がする。

 振り返って見れば、黒板を背にした貴女が眩しくて目を細めた。

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百合SS集 鈴宮縁 @suzumiya__yukari

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