【悲報】物書きクラスタ、場外でも文盲を晒す

 カクヨムでの自主企画騒動がひと段落したころ、お疲れ気味の情シス氏はツイッタランドの方で適当に時間を潰していた。


 すると、フォロワーのうちの一人……小説系の創作クラスタに属するアカウントが、引用ツイートでとあるツイートについて「釣られ過ぎ」といった旨の内容を話しているのを目にした。


 引用元のツイートを確認すると、ハッシュタグを使って「RTした人の小説を読みに行く」と喧伝している。


 ツイッタランドの創作界隈には良く利用される、ユーザー交流用のハッシュタグだ。


「……どういうこっちゃ。釣りとは穏やかじゃないワードだが」


 お疲れ気味の情シス氏は、その引用元となっているハッシュタグ付きツイートをよく確認してみた。


 すると。


 ……リプライツリーの三段階目に、「以上の内容は全て嘘で、内容を読まずに評価のクレクレばかりをする乞食どもを釣るためにハッシュタグを利用した。リプで作品掲載したやつらやRTしたやつらは容赦なく全員ブロックする」といった旨の書き込みがあったのだ。


 そして、このツイートは30件近くRTされており、その数に応じた少なくない数のリプライにて作品が掲載されていた。


 そして、それは大体見知った顔……件のハッシュタグを用いたツイートに群がる、盲目に自分の作品を宣伝する物書きクラスタたちだった。


「あぁ、そういう……もう、何ていうか……釣る方も釣る方で品性がないけど、釣られる方も釣られる方でみっともないというか、醜いな……」


 嫌なものを見せつけられた、とまた彼は落ち込む。




 と、注意書きをよく読まずにわれ先に作品の宣伝を死に群がるその光景に、既視感を感じる。


 そう、彼自身が行った自主企画でも、同じような出来事が観測されていなかっただろうか。


 しかもこちらに関しては騙す意図がない、正式な企画のレギュレーションの一環としてである。




「ははっ」


 乾いた笑みが漏れた。


「どいつもこいつも……自己顕示欲で目が腐り落ちてんじゃねえのかな……。物書きのクラスタってこんな奴らばっかりなのか……?」


 押し寄せる疲労感に負け、彼はその場に仰向けに倒れ込む。


「あー……書きたいものだけ書いて、楽しく創作してぇなぁ……数字とか流行とか、難しいこととか考えずにさぁ……」


 彼はそのまま眠り落ちた。

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【悲報】カクヨムユーザー、日本語が読めない お仕事中の情シス @SE_Shigoto_Shinagara

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