このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(108文字)
目を覚ますと、いつも当たり前にあった「白」という色がなくなっていた。その代わりの色は「赤」。すべての「白」色だったものは「赤」色に代わり――。ごくごく普通の光景なのに、色が違うだけで異様な光景に見えてしまう。そんな恐怖を味わえる作品。
個人的には今までありそうで無かった発想の物語にございました。主人公は朝起きたら、タイトル通り、『白』がその概念から根こそぎなくなり、代わりに赤が居座る世界にいた。シャツ、白米はもちろん、白目は赤目に、マヨネーズとケチャップは同じ色に、牛乳はただの血液に……SCPっぽくもあり、昔の世にも奇妙な物語っぽくもある物語である。ご一読を!!
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