第4話『茜旅』

昨日見た、天狗と獅子の舞いは幻想的で神秘的だった。

本当にきてよかった。

SNSで見る動画なんて、きっかけに過ぎない。

心に残る体験はやはり、現地に赴き、この目で見ないと得ることはできない。

新幹線駅までの移動。

JR氷見線。

海岸線を走るローカル線。

車窓に富山湾の景色が広がる。

海の向こう、水平線の先にみえるのは立山連峰。

海の先に3000 メートル級の山脈がそびえる景色。

その頂きにはまだ雪が残り、白い冠のように見える。

神々しい。

この素晴らしい景色は天候に恵まれていないと見ることができない。

昨日の獅子殺しで、わたしの中の厄も祓い清められたのかな?

思わぬご利益だ。

明日からはまた仕事か。

けど、旅で得られたエネルギーは満タン!

これで明日から、またガンバロ。

エネルギーが切れかけたら、

その時はまた、旅に出ればいい。

女1人の自由気ままな茜旅は続く。

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『茜旅/氷見編-獅子殺しの港町』 宮本 賢治 @4030965

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