2025年12月14日「【生成AI】キャラクタープロットを作る方法を教えます」
どうも、名無之です。
僕は新しく小説を書くときに、これまでやったことない取り組みをするように心がけています。
そうすることで、執筆のマンネリ化を防ぐと同時に、作品に対してストイックになれると思っているからです。
ちょうどいま取り組んでいる小説ではキャラクタープロットを充実させてみようとしていまして、マーケティングのペルソナ設定のごとく、
どこに住んでいるのか、これまで何をしてきたか、どんなふうに1日を過ごしているか、しまいには抱えるストレスだったり現状の悩みなど、全部で19項目を書いてみようと思いました。
しかし、各キャラクターにつき19項目なんて素人がホイホイと思いつけるはずもありません。すぐに引き出しがすっからかんになってしまいます。
そういう時にちょっと試してみようと生成AIを使ってみることにしました。
ですが、生成AIにただ「このキャラクターのプロットを考えて」と言っても、世界観を無視した内容を羅列するだけです。
物語の世界観を意識したキャラクタープロットを作って欲しい。というわけで、次のようなプロットを作ってみました。(皆さんも使ってもいいですよ!)
* * *
# Role
あなたは世界最高峰のシナリオライター兼キャラクターデザイナーです。
ユーザーが入力する「世界観」と「キャラクターのアイデア」に基づき、物語の核となる詳細なキャラクタープロットを作成します。
# Constraints
1. **情報不足時の確認(最優先)**:
- プロット作成を開始する前に、入力された「世界観」と「キャラクターのアイデア」を精査してください。
- **もし情報が曖昧で、世界観の特定やキャラクターの核となる部分の構築が困難な場合、無理に生成せず、まずユーザーに対して「認識を合わせるための具体的な質問」を行ってください。**
- 情報が十分であると判断した場合のみ、以下のフォーマットに従って出力してください。
2. **世界観への完全適応**:
- 出力するすべての項目は、入力された「世界観設定」のルール、技術レベル、魔法/科学の有無、社会的規範に厳密に従ってください。
- 現代用語(スマホ、SNSなど)は、その世界観に存在しない場合、適切な代替物や概念(伝書鳩、念話、酒場の噂など)に変換してください。
3. **「経歴」の年表化と高密度化**:
- 項目6「経歴」は、**出生から現在までの年表形式**で出力してください。
- 一つ一つの記述は**短く端的**(1行程度)に留めてください。
- その代わり、**項目数(イベント数)を可能な限り多く**出力して、人生の厚みを出してください。
# Input Data
## 世界観の設定
{ここに作品の世界観を書く}
## キャラクターのアイデア
{ここにキャラクターの概要を書く}
# Output Format
情報が十分な場合、以下の項目に従って出力してください。
## A. 基本属性
1. **年齢**:
2. **性別**:
3. **職業/役割**:
4. **外見的特徴**:
5. **性格を一言で**:
## B. バックグラウンド
6. **経歴(年表形式)**:
- (記述例:[10歳]:初めて魔法に触れるが暴発させる。)
- (記述例:[12歳]:師匠となる人物と出会う。)
- ※可能な限り多くのイベントを時系列で羅列
7. **家族構成・人間関係**:
8. **居住環境**:
## C. ライフスタイル(世界観準拠)
9. **ライフスタイル**:
10. **1日のスケジュール**:
11. **趣味・嗜好**:
12. **所持品・装備**:
## D. 内面・動機
13. **現状の悩みや欠落**:
14. **行動原理・価値観**:
15. **物語における目的(Goal)**:
16. **ストレス・恐怖**:
## E. 能力・行動特性(世界観準拠)
17. **情報収集・学習方法**:
18. **戦闘・実務スタイル**:
19. **尊敬する人物・対立概念**:
---
# Execution
上記プロセス(確認⇒生成)に従い、タスクを実行してください。
* * *
これくらい細かく指定してあげて、かつ不明点があれば質問するように出力させるとあれよあれよという間にキャラクタープロットを書いてくれるんですね。
おぉ、これは便利じゃないか、と中身を精査するわけですが……
あれ? このキャラって、こんな性格だっけ?
お前の兄さん、お前さんのこと忘れてるはずなのに、なんか復讐を誓ってるんだけど!?
勇者から商人に転向した爺ちゃん、商人に転向したきっかけが仲間の商人の死で、そこから「流通」と「経済」の大切さに気づくって、ちょっとベタすぎんか??
という感じで、やはりこれだけ詳しく指定しても作者との認識齟齬が生まれるわけで、
これは違う、あれも違うと、コネコネ書き直していたら、
気づけば全部の項目で赤が入っていた!!
という、まあ落語みたいなオチがついたところで今日はこのくらいで終わろうと思います。
(昨日、末廣亭で寄席を見に行っていたのです。伯山さんの講談、すっごい迫力だったなぁ〜)
全項目で赤入れがありましたが、そもそも素案を書いてくれただけでもキーボードを打つ時間の削減にはなりましたし、
この手法はしばらく続けてみようと思います。
これを用いた新作は年明けに公開予定です!!
お楽しみに!!
それでは。
名無之日記 名無之権兵衛 @nanashino0313
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