静かな朝、ふたりの時間
- ★★★ Excellent!!!
目を覚まして外を見た瞬間、世界が一変している。
銀色に染まった景色に心が弾み、思わず隣の彼を揺さぶってしまう。
「ねぇ、起きて!雪がすごいよ!」
まだ夢の中にいる彼を何とか引っ張り出し、ふたりで雪の中へ。
外の空気は頬を刺すほど冷たいのに、彼が隣にいるだけで心がぽかぽかと温まる。
冷たい雪の感触と、はしゃぐ私を見つめる彼の微笑み。
その静かで優しい時間が、まるで雪の降る音のように穏やかに積もっていく。
ただの冬の朝なのに、こんなにも幸せなひとときがある。
そんな気持ちが、やわらかな雪のようにそっと降り積もる物語です。