目を覚まして外を見た瞬間、世界が一変している。 銀色に染まった景色に心が弾み、思わず隣の彼を揺さぶってしまう。 「ねぇ、起きて!雪がすごいよ!」 まだ夢の中にいる彼を何とか引っ張り出し、ふたりで雪の中へ。 外の空気は頬を刺すほど冷たいのに、彼が隣にいるだけで心がぽかぽかと温まる。 冷たい雪の感触と、はしゃぐ私を見つめる彼の微笑み。 その静かで優しい時間が、まるで雪の降る音のように穏やかに積もっていく。 ただの冬の朝なのに、こんなにも幸せなひとときがある。 そんな気持ちが、やわらかな雪のようにそっと降り積もる物語です。
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