エピローグ
事件解決から復帰ライブまでの騒動を経て、ラストフレーズは新しい道を歩み始めた。
SNSやメディアでは相変わらず賛否が入り混じるけれど、そこには確かに「新章の幕開け」を祝う声が存在する。
音楽ライター・野村香奈は、自身のコラムでこう綴った。
「ラストフレーズの再生は、地下アイドルの可能性を証明するものだったと思います。
彼女たちが抱える痛みや矛盾は、どのグループにも潜み得る“闇”の一端だったでしょう。
でも、その闇を乗り越えて、彼女たちは再び立ち上がった。
まるで“終わりのフレーズ”ではなく“新たな一歩のフレーズ”を奏でるかのように。」
SNSには「#ラストフレーズ新章」のハッシュタグが自然発生し、ファンたちが想いを寄せ合っている。
@idol_fan_forever 莉音の夢が、本当に繋がった瞬間だったね
@lovelivelfrz 再びステージに立つ姿を見て、私も力もらえた
そして私たちは、もう一度踏み出す。
あの子がいたからここにいるのだという実感を胸に、それぞれのステージに想いを込めて。
暗闇の中で響く新たな歌――それは、ラストフレーズが刻んだ未来への一歩だった。
地下アイドル探偵、真夏の夜の鎮魂歌 三坂鳴 @strapyoung
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