短編なのに、二人の長い人生を辿っているような心地でした。失われるものに怯えながらも、今ここに確かに残っている記憶。お互いを思いやる心に胸が温かくなりました。どうかこんな時間が少しでも長く続きますように。
思い出のあの日、歩いていたこの道。長い時が過ぎた今も、二人は同じ道を歩く。年をとって変わったものがあっても、変わらないものがある。穏やかな温かい物語で、読後感も心地よいです。作品に吹く優しい風に、あなたも包まれてみませんか?
もっと見る