おまけ
美術室から出たあたしは、うきうきした気持ちで廊下を歩いた。
カバンを取りに教室に戻ろうと階段を降りていると、階下に委員長がいるのを発見した。
「いいーんちょっ。今帰り? 一緒に帰ろ?」
ぴょんっと階段を数段飛び越して委員長の横に降り立つ。
優等生の委員長とちょっとおバカなあたし。クラス内のグループは微妙に違うけど、実は幼馴染で親友だ。真鍋が委員長の隠し撮りを持っていたのにはびっくりしたけど、エロい写真じゃなかったし、その場で消させたし、かなりビビってたから再犯はないと判断して、委員長には黙っていてあげることにした。
「ルナ、そんなに短いスカートで飛び降りたらパンツ見えるよ」
「だいじょーぶ、今日見せパン履いてるから」
スカートをぺろっとめくって、委員長に下着を見せる。
委員長の視線がつつっとあたしのスカートの中に移動した。
「いやあんたそれ見せパンじゃないでしょ。モロパンだよ」
「へっ!?」
あ、そうだ、あたし、今日バイトだからって、バイトのタイトな制服の下でフリフリの見せパンは履けないからって、履いて来なかったんだった――。
ってことは、真鍋が見たのはあたしのパン……パン…………!!
「うああああああぁぁぁぁぁ」
「はぁ……一日中その態度でいたってわけね。バカな子」
あんな体勢で顔に足上げたらモロ見えだっただろうし、見てもいいとか言っちゃったし、そんなん痴女じゃん……!!
「はいはい。今日バイトでしょ。そんなところで
来週の約束までしちゃったのに、どんな顔して真鍋と会えばいいのぉぉぉ!?
美術部員が腕を見込まれてギャルのペディキュアを塗る夏の放課後 藤浪保 @fujinami-tamotsu
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