屋根裏

家族

俺はオカルト好きの12歳だ。

名前は柳城　琉華（やなしろりゅうか）

この前、おじいちゃんから聞いたんだけど柳城って名前は江戸からあるんだって。しかも、俺の住んでいる家って江戸からあるって。

聞いたんだけど嘘だと思うなぁ〜。

一番気になった言葉は

「屋根裏には絶対に行くなよ」だってさ、お父さんにその話をしたら青ざめながら「あ、当たり前だろ！絶対に行くなよ？」と。

行こうと思ってもお父さんが邪魔をしてくる。

お父さんから呼び出された。屋根裏の事らしい。

「お父さんが体を張って屋根裏を見てくるから二度と行こうとするなよ？」

そして、お父さんは押入れと入っていった、埃が舞っていてゲホゲホと咳の声が聞こえる。

（5分くらい待つ）

お父さんが帰ってきた。

泣きながら笑っている？お父さんの泣き笑いを初めて見た。

いつのまにか、夜が更けていた。

自分は眠かったからおやすみも言わずに部屋に帰り寝た。

ーー翌朝ーー

誰の気配もない。お父さんを呼んでも何も返事がない。今がチャンスだ！

急いで押入れへ行き埃を気にしないで屋根裏を覗き込んだ。そこには、お父さんの姿が、「お父さん？」そう言った。

俺の方に顔を向けたお父さんの顔は昨日見た泣き笑いの顔だった。そして、写真でしか見たことない女の人の姿が。

（去年、お父さんが見せてくれた写真と同じ人だ。行方不明になったお母さんとか言ってたような。）

だが、2人とも白い肌だった。

それでも、俺は嬉しくて嬉しくて泣き笑いをした。

俺は第二のファミリーになるんだなと悟った