儚く。そして繊細な物語り

病に悩む主人公の心の支えとなる手紙は、決まって雪の降る日に届いた。

いつ何時に送っても返事がくるのは雪の降る日。その不可思議な送り主がページを捲るごとに明らかになっていく、その過程が儚い。

そして交わされる手紙の端々には散りばめられた、感傷的なフレーズ。

優しく包み込んであげたくなる素敵な作品でした。