あらら勘違い
「あ!騎士様!」
「そ、ソフィア…」
中庭にパトロールに来てみたらソフィアとココが話していた。先にソフィアがルイに気づくとぱっと顔を嬉しそうにして…はっとして恥ずかしそうにココの後ろに隠れた。
ココ、般若のような顔をしている。
持っていた箒を剣のように持つと唸った。
「ルイ様、ソフィアから聞きましたよ…なんてことを…、許さない…」
「ちょ、ごめんね。危ないから箒を構えるのはやめよう」
「ルイ様がしたことより危なくないと思います」
「ごめんて…」
謝るルイをココは許す気にはならないようだ。手塩にかけて育ててきた純潔を奪われたのだ、怒らないわけがない。
ルイはソフィアと目が合うと、ソフィアは顔赤くしてすすす…とココの後ろに隠れた。
「ソフィア、ごめん。酔っ払ってたとはいえ、ソフィアに酷いことを…」
「…」
「もうしないよ。約束するから出てきてくれないかな…?」
「…もうしないんですか、?」
「へ?」
ソフィアがココの後ろから顔を出す。その表情は少し残念そうで…。
予想外の返事にルイは驚いて声を漏らしてしまう。
ソフィアはおずおずとルイの前に来ると恥ずかしそうにスカートの裾を掴んでもじもじする。
「き、騎士様に触られるのい、嫌じゃなかったです…」
「…」
「なので…その…またお願いしても…騎士様?」
顔を真っ赤にさせてそう言うソフィアに、ルイははあああ…と大きなため息をついてその場にじゃがみこんだ。
ついでにココも。
「ああああ…よかったあ…嫌われたらどうしようかと思った…」
「いやー!ソフィアちゃんにふしだらな知識がー!!」
「ふ、二人とも…」とソフィアはオロオロしてるとアルトがやってきて「なんだなんだ、面白そうなことになってんな」と入ってきた。
地面に正座したソフィアの腰に抱きつくココはシクシクと泣いている。
大事に大事にしてきた親友をぽっと出の男に取られるなんて。
ことの経緯を聞いたアルトは特に驚きはしなかった。
「はー、成る程。ソフィアからお許しが出たと。可愛い子にセクハラし放題じゃん。よかったな、ルイ」
「言い方。…でも良かった。嫌われてなくて」
「そんな!騎士様のこと嫌いになんて…!」
「ソフィアが優しくて助かったな」
「私はまだ許してませんからね」
ココにぎろりと睨まれる。余程ソフィアを大切に思っていたらしい。
ていうか、本当に最後までしてしまったのだろうか…記憶がないなんて…もう酒は飲み過ぎないようにしないと…とルイは反省する。
ルイは彼女の側によって膝をつくと、ソフィアの手を取って包み込むと言った。
「ソフィアをキズモノにした責任は取るからね」
「え?キズモノ?さ、触られただけですよ?」
「へ?」
ルイはソフィアをアルトとココから離すと、二人に聞こえないようにヒソヒソと話す。
え、したんじゃないの?最後まで、えっ、やってない?
ソフィアは顔を赤くして囁く。
自分のしでかしたことを知ったルイはその場に座り込んだ。
「お、どうした?ルイ」とアルトとココが近寄ってくる。
「俺は…なんて勿体無いことを…」
「なんか今日のお前おもしれーな」
なんだか落ち込んでしまったルイにソフィアは元気づけようと笑顔で言う。
「き、騎士様!来週、城下町でお祭りやってるみたいなんです!ご一緒してくれませんか?」
「祭り?…うん、騎士としてソフィアを護衛する為に同行させてもらうね」
一緒に楽しみたいだけなんだけど…とソフィアは控えめなあははと笑う。
その様子を見ていたココはむす、頬を膨らませる。そんなココに気づいたアルトは話しかけた。
「ココは一緒に行かないのか?」
「私、その日お仕事なんです」
「じゃあ、今度俺と出かけような!」
「嫌です」
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聖女様の末裔の見習いメイドは元不良騎士様に溺愛される ゆずぽんず @panchi0127
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