タイトルが全てを物語る。眼鏡愛ゆえの二律背反に、出した答えのカッコ良さ
- ★★★ Excellent!!!
タイトルが全てを物語っている短編です。
が、それは「タイトルに主人公の葛藤すべてが詰まっている」の意。
決して「タイトルだけ見れば十分」ではありません。
主人公は眼鏡っ子が大好き。
でもこの世界では、最上級の愛情表現が「眼鏡を外すこと」。
ゆえに眼鏡っ子に愛されると、眼鏡っ子は(眼鏡を外してしまうので)眼鏡っ子ではなくなってしまう。
この葛藤に、眼鏡っ子を愛する主人公はどう対処していくのか!? ……が、話の核となります。
作中で主人公が直面することになる、とある選択。
「クソ設定(主人公談)」の世界の中、はたして主人公はどのような道を選ぶのか……。
そこはネタバレなので伏せておきますが、個人的に「読後感はとても良かった!」とだけお伝えしておきます。
主人公、カッコ良かったです。
あと、作中固有名詞のネーミングセンスも楽しかった。
好きなんですよね、このタイプのドストレートな名前たち(笑)
そして、軽快でテンポの良い会話に乗せて繰り出される笑いの数々。
コメディとしてもたいへん楽しかったです。