頭脳戦は決闘の前から始まっている

辺境の村で魔物を倒しながら生活してきた主人公ノーウェは、一般的に高レベルな魔法を使えないと侮蔑を受ける所謂「色付き」の称号を持つ魔術師。その彼が帝都にあるプラハ魔法学園に入学します。

プラハ魔法学園では、生徒同士による決闘が日常的に行われています。
決闘は単なる戦闘のみならず、様々な決闘方式を選ぶことができます。勝者が受け取れるもの、敗者のペナルティ、勝敗条件も生徒同士が自分で交渉して合意の後、立会人を設定して決闘スタートとなります。

本作の見所はなんといっても「頭脳戦」です。
新入生、かつ色付きのため舐められているノーウェが、相手に丸め込まれず、手の内を見せずに決闘の条件を決めていき、格上?の相手からも頭脳戦で勝利をもぎ取る様は痛快です。

達観したようなノーウェの淡々とした語り口もまた面白く飽きさせません。ヤキソバまん絡みのところがいちいち笑わせてきます。
続きも楽しみにしています!

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