自我の芽生えはヒューマノイドにとって福音なのか
- ★★★ Excellent!!!
今まで自我などなく命令に従順だと思っていたヒューマノイドに、自我を持つ者が現れた。しかも主人公であるオルド自身もそういったヒューマノイドだったという衝撃のスタートです。オルドは何度リセットされても自我を持つという話を読んだとき、ベースとなっているジャックとは別の命なんだとアピールしているようだなと感じました。
自我を持ったヒューマノイドはまるで付喪神のように感じられますが、そんな彼らが自分という存在にどんな答えを見出すのが、非常に楽しみです。
硬派なSFではありますが文章はほどよく噛み砕かれていますので、そんなに読みにくさというものはありません。SFちょっと苦手だけど気になるな……という方、安心してお読みください。