自我の芽生えはヒューマノイドにとって福音なのか

今まで自我などなく命令に従順だと思っていたヒューマノイドに、自我を持つ者が現れた。しかも主人公であるオルド自身もそういったヒューマノイドだったという衝撃のスタートです。オルドは何度リセットされても自我を持つという話を読んだとき、ベースとなっているジャックとは別の命なんだとアピールしているようだなと感じました。

自我を持ったヒューマノイドはまるで付喪神のように感じられますが、そんな彼らが自分という存在にどんな答えを見出すのが、非常に楽しみです。

硬派なSFではありますが文章はほどよく噛み砕かれていますので、そんなに読みにくさというものはありません。SFちょっと苦手だけど気になるな……という方、安心してお読みください。

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