あとがき
読了、お疲れ様でした。作者のタチバナ シズカと申します。
こちらのお話は「立花 静」名義で第16回GA文庫大賞後期で三次落選したもので、書いたのは今から数えて二年ほど前だったと思います。
現行ですと「青の時雨に泣きやがれ」と「無気力魔王、隠居する」はどちらもMF文庫Jライトノベル新人賞第21回第二期の予備審査一次選考を通過していますが、宜しかったらそちらにも目を通して頂けましたら幸いです。
さて、そもそもライトノベルの新人賞に応募した理由というのも「大賞が300万円だって!? 欲しい!」というガメツイものでしたが、最大のものとしては「手前の文章ってどの程度なんだろう?」という好奇心でした。
あまりライトノベルを読んだ事がなく、また、新人賞に送るにせよどこに送ればいいかも分からなくて、取りあえず目についた賞に送ってみましたが、送った後に「いやこれは絶対に受からん」と気付きました。
それというのも内容からして商品化は無理だろうと思い「まぁ読んでもらえたら嬉しいからいいか」という感じでした。
結果としては三次まで進んで、当時の手前は非常に衝撃的で懐疑的でもありました。
しかし、頂いた評価シートから読み取れた内容より〈ちゃんと読んでくれている〉ことが分かりましたので、手前の感じたことですが、とても信用できる会社だなぁと思いました。
内容としては、特にキャラクタとしては不死衛門――スレンダーマンは、今の時代ではとてもマイナーな立ち位置にあると思います。
しかし、十五年ほど前は、それこそ一世を風靡したと断言できる怪異の代表格でした。
手前はスレンダーマンがとても大好きで、今時ではSCPが流行かと思われますが、彼の盛られまくった設定の数々が人の業と呼ぶか性と呼ぶか、浅ましさや醜さが垣間見えて、つまりは人間臭さが如実に漂っていて、とても好みです。
今回、このお話しを読んで初めてスレンダーマンを知った方がいるかもしれません。もしも琴線に触れましたら、ゲームや映像作品等も複数ありますので、手に取って頂けたら幸いです。
鶴の嬢は完全に手前の趣味です。読んだままの妖艶なお狐様です。好きです。
中には「ああ、八犬伝の九尾か」とニヤリとした方もいらっしゃるかと思います。そういった要素も楽しんで貰えましたら幸いでございました。
お話しの中で出てきた〈千鳥ヶ淵〉ですが、このお話しから発展した「千鳥ヶ淵 -明治まほろば百合語-」というものを公開しています。
今現在は筆が止まっていますが、宜しければそちらにも目を通して頂けましたら幸いです。
お読みいただきありがとうございました。
次回作でもまた、お会いできましたら宜しくお願い致します。
タチバナ シズカ
何故、不死衛門は〈死〉を求めるのか タチバナ シズカ @tatate
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