逆に小説の技術はSEOライターに役立つ?
やはり、ライターの仕事を始めるとよくいわれるのが「やっぱり小説書いてるから合ってるんだねー」というものですが。
実際、小説を書いた経験はSEOでアドバンテージになるのか? 解説していきます。
【目次】
・SEO記事は文章だけではない
・武器にもなるが、最初はそれ以上の足枷となる
・より自己満足の余地がない
●SEO記事は文章だけではない
SEOライティングの実務は、基本的にWordPressというコンテンツ管理システム(CMS)でおこないます。
誰でも比較的簡単に記事の体裁を作り、装飾できます……ということは、一覧表や強調など視覚に訴える表現センスを問われます。
また、狙ったキーワードを画像検索したときのアイキャッチ画像や見出しごとの画像を作るのも仕事です。
ただ、画像作成といっても、canvaやいらすとやのような素材を組み合わせて作るので、私のような絵心が壊滅的な人種であっても安心ではあります。
しかし、いずれも業界特有のルールや、クライアントごとのルールに順応しなければならないので楽ではありません。
また、基本的には自分が知らないことを紹介しなければならないので、リサーチ力も必要になります。
まあ、装飾は描写に置き換え、リサーチも小説では必要だと考えればシナジーはあるのかもしれません。
●武器にもなるが、最初はそれ以上の足枷になる
小説としては正しい文法が、SEOでは相応しくない表現となるギャップはあります。
ルールや品質に問題がなかったとしても、小説ほど真剣に考えすぎると時間がかかりすぎ、結果として納期が危うくなります。
ただ、SEOの文章で大切なものとして「ベネフィット」というものがあります。
意味としては「その商品・サービス(作品)から読者が得られる恩恵」にあたりますが、そこの伝え方は小説を書いていたら自ずと身に付いていそうです。
こう書くとメリットと同じ意味に聞こえますが、ベネフィットとはより利用者の「主観」に寄せた表現、言い換えれば共感への働きかけかもしれません。
【例】
メリット:このパソコンはスペックが高い
ベネフィット:動画やゲームが快適
とにかく、「似た文章の繰り返しは稚拙ではないか」などの癖を意識的に捨てて、文章の質と作業性を両立する努力が必要です。
●より自己満足の余地がない
自己満足がダメなのは小説も同じではあるので、こういう見出しタイトルにしましたが。
SEO記事ではそれがさらに厳しいです。
ここが最大の違いだとも思われますが、小説は時に新たな発想を生み出す芸術的側面もあります。
場合によってはそれを免罪符として読者への伝達を二の次とし、あまつさえ「その解釈は浅い」とすらいう作家がプロアマ問わずいるでしょう。
これは、どれだけ謙虚に小説を研鑽している人でも完全には克服できません。
したがって、読者ファーストで書かなければ生き残れないSEOライターは、同時に読まれる小説、ひいては読む気のなかった人にも読ませる小説にも繋がると言えるでしょう。
●まとめ
まだまだ知り合った数は少ないものの、ディレクターや同僚のライターを見ていると、有能な方ほど口数が少ないと思います。
こう言っては失礼なのは承知ですが、普段の報連相が装飾過多な方ほどミスや理解不足が目立つのは事実です。
総じて、不要なプライドを捨てられれば得るものは大きいと考えます。
(無論、必要なプライドまで捨ててはいけません)
私自身は、SEOライターをやってみて、小説も含めた人生に良い刺激を貰っていると思っていますし、小説の技術も今となっては良い武器になっていると感じています。
小説のアクセス数増加がSEOの技術で可能かを、ライターの観点から考察 聖竜の介 @7ryu7
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