最終話「帰還した宇宙飛行士」
ディラン達が消息不明になってから十数年経った。宇宙観測管理機関ザ・アースの司令部オペレーションシステムの衛星モニターに突如宇宙船が映り、局長は驚き口元まで運んでいたコーヒーカップを床に落とた。カップは床の衝撃で割れ中のコーヒーは周辺に溢れた。
局長「本当に帰って来たのか?!」
局長はオペレーション室に居るアリンナに連絡を入れ宇宙船に通信を試みるよう命令する。
アリンナ「こちら宇宙観測管理機関……衛星よりあなたの宇宙船を感知しました……何者か応答願います」
すると通信を受信した何者かが返答した。
受信者『……他人行儀みたいで酷いなあ。俺の事もう忘れちまったのかよ(笑)』
声に聞き覚えがある。受信者はディランだった。アリンナは涙を堪えいつものように冷静に返す。
アリンナ「あなたみたいな人間、忘れる筈ないでしょ!!……おか––––」
ディランはアリンナの言葉を遮る。
ディラン『悪いな。もう地球の目の前だから、通信切るぜ』
ブツっと一方的に通信は切れらた。アリンナは怒りで肩を振るわせる。
アリンナ「……ディラン、覚えておきなさいよ!十数年分の報告書を紙の隅から隅まで書いて貰うからね」
数時間後宇宙船は無事に地球に着陸し、ディランと他の宇宙飛行士達はアリンナ達がいるオペレーション室へ戻って来た。
ディラン「ただいま。皆んな」
アリンナ「おかえり……なさい……本当にディランなの?!」
ディラン達の姿を見たアリンナと社員達は自分達の目を疑う。十年以上時が経っても顔や髪が少し変わっているなら理解出来る。だが、この姿はそれを上回る以前の問題だ。何故なら彼らは地球上の人間には見えない、進化を遂げていた。手足は水掻きが発達し、耳はとんがり、眼は猫の様に瞳孔が縦長なっていた。アリンナは研究所へ連絡を入れ彼らを研究所で調べて見てもらうことにした。DNA鑑定の結果本人達であることが証明された。後日ディラン達より報告書がアリンナの手元に届く。1ページめにこんな文章が書き綴られていた。
「報告書 20XX年◯月△日。私達は宇宙空間で探索中に地球とそっくりな惑星を発見した。数分後その惑星は強い引力で宇宙の塵と船を引き寄せた。舵は操縦不能になった為通信を遮断するしか道は無かった。この時船は星のカケラに触れてしまい近くにある惑星へ空間移動したらしい。気づいた時には船はどこかへ着陸していた。見た事もない
最後に私達が何故再び帰る事が出来たのか、それは各土地に散らばる星のカケラを集めたからかも知れない。」
最終話(完)
もうひとつの地球 砂坂よつば @yotsuba666
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