自由にさせてくれる場所へ
- ★★★ Excellent!!!
かつて夢中になっていたものは、やがて自分を苦しめる重荷になる。そのような経験をした方は少なくないはずです。
叶えられなかった母の夢も一身に背負わされる優希くんに、寄り添ってくれるフレデリック。
魅惑的な青年の描写が素晴らしい作者さまの手にかかれば、スパダリの甘い言葉にしか聞こえません。
母の指導でピアノを好きなように弾くことができなかった優希くんは、コンクール予選でどのような演奏を披露するのでしょうか。
文章を読んでいるはずなのに心地よいメロディが脳内に響き、至福のひとときでした。