二人の女子が織りなす空間の温かさ。彼女たちと『推し活』始めてみませんか

一人暮らしをしている主人公の女子大生の元に、従妹の女子中学生がやって来るところから、物語は始まります。
なれない共同生活にとまどう二人ですが、『推し活』という共通の趣味によって、しだいに打ち解けていきます。

『推し活』というテーマがまず今の時代に合っていると感じました。
二人が追いかけているのが『声優アーティスト』で、これまた共感を呼びそうな着眼点です。
お話を読んでいると、二人と一緒に推し活を楽しんでいるような、そんな没入感が味わえます。

また、二人の関係性がとても尊く、ほっこりと癒されるような気持ちになります。
互いを気遣いつつも、実の姉妹のように仲がよく、信頼関係で結ばれていて、とても素敵な二人です。
同居の期限は一か月で、終わりがあるからこそ物語として引き立つのでしょうが、できればずっと一緒にいてほしいと願わずにはいられません。

文章も丁寧ですし、登場人物の心情をとても大切に描かれる作者様なので、この先の展開が楽しみです。

心温まる二人と一緒に『推し活』始めてみませんか?
おすすめです。