無表情ボクっ娘が高みを目指す、胸熱ナギナタストーリー
- ★★★ Excellent!!!
まず何と言っても主人公が可愛らしくて引き込まれました。
主人公の祐希は小学六年生。無表情であまり感情を表に出さず、一人称は「ボク」と。
そんな祐希が恵子や愛理らの仲間により、「薙刀」という部活のことを知る。
中学に入って部活に加入し、そこからどんどん負けず嫌いな性質を刺激され、もっと強くなりたいと地道な努力を始めていくようになる。
このような「ちょっとコミュ障気味な女の子が一つのことに頑張って行く姿」というのが、とにかく刺さります。
基本引っ込み思案な感じの子が、ぐいぐいと上を目指そうと頑張ろうとする。その姿をとにかく応援したくなるものです。
薙刀での攻防シーンも「こういう風に戦っていくものなのか」と、新しい世界のことを知って行く面白さがありますし、試合を経た後のなつやすみの合宿シーンも、青春ならではな爽やかさがあって読み応えがあります。
なんといってもキャラがいいので、その姿を見ているだけでも楽しい。ほのぼのしている感じと、それでいて熱い感じもあるという、素敵な青春部活ストーリーです。